Leadership Insight

皆さんの組織の“リーダーシップカルチャー”とは?

LEADERSHIP INSIGHT / CCL | 2021/10/29

“リーダーシップカルチャー”の3タイプ

リーダーが戦略を実行する際に忘れてはならないのが、組織の文化です。組織の文化とは、つまり信念、慣習、パターン、行動などの組織を強化するための基盤であり、戦略と同じかそれ以上に重要なものです。

いわゆる“組織文化(カルチャー)”よりも更に具体的な“リーダーシップカルチャー”とは、組織の中で物事がどのように決められ実行されているのかということを意味します。具体的には、人と人とのやり取り、意思決定、他者への影響をどう与えているか、などといったことです。リーダー自身の意識的、無意識的な信念が意思決定と行動を促し、繰り返される行動がリーダーシップの実践となっていくのです。これらは、最終的にリーダーシップカルチャーとしてパターン化していくため、リーダーは、自分自身にリーダーシップカルチャーを創造したり、変化させたりする責任があるということを理解しておかなければなりません。

私たちのリサーチによればリーダーシップカルチャーは以下の3つに分類されます。

  • 依存型のリーダーシップカルチャー:権限を持つ人がリーダーシップの責任を追っているという信念に基づく文化です。
  • 独立型のリーダーシップカルチャー:個人の専門知識や突出したヒーローのような活躍からリーダーシップが生まれるという信念に基づく文化です。
  • 相互依存型のリーダーシップカルチャー:「リーダーシップは組織全体の利益の為の集団活動である」という信念に基づく文化です。

とはいえ、どのようなリーダーシップカルチャーを持っているのか、またそれが戦略に必要な文化かどうか、どうやって知ることができるでしょうか?

組織のリーダーシップ文化を解析する

リーダーシップ文化を解析するための一つの方法として、リーダーがどのようにして共通の方向性、整合性、コミットメント(DAC:Direction/Alignment/Commitment)を生み出しているかを評価することが挙げられます。DACのプロセスは、以下のように、リーダーシップ文化によって大きく異なるものです。

  • 方向性(Directionとは、組織がどのように進むべきかを決めることです。上の図を見ると、方向性を決めるアプローチには、権威への追従に根ざしたもの(依存型の文化)、影響力に根ざしたもの(独立型の文化)、あるいは探求心の共有に根ざしたもの(相互依存型の文化)があることがわかります。
  • 整合性(Alignmentとは、仕事がうまくまとまるように調整することです。方向性と同様に、整合性を生み出すための文化的なアプローチは、文化の種類によって異なります。依存型の文化では、整合性は大きな体制の期待値に合わせることで得られます。独立型の文化では交渉によって調整が行われます。そして相互依存型の文化では、継続的な相互調整が必要となります。
  • コミットメント(Commitmentとは、グループに対する相互責任のことであり、個人の成功よりもグループの成功を優先させることです。依存型の文化ではコミットメントはコミュニティで権限を持った人への忠誠心から生まれます。独立型の文化では、自分の利益と大きなコミュニティの利益を評価することがコミットメントにつながります。そして、相互依存型の文化では、発達段階のコミュニティに関与することでコミットメントが生まれます。

もし今、皆さんの組織のリーダーシップカルチャーに変革が必要な場合、相互依存型のリーダーシップ文化を構築するための5つの原則が参考になります。

皆さんのリーダーシップ戦略は組織のリーダーシップカルチャーとフィットしていますか?

現在のリーダーシップカルチャーが明確になったら、次は以下の質問をしてみましょう。

  • 現在のカルチャーは組織のパフォーマンスにプラスの影響を与えていますか?それともマイナスの影響を与えていますか?
  • 私たちのリーダーシップカルチャーは戦略の実行と目的の達成に貢献していますか?

戦略とリーダーシップカルチャーが相容れない場合、リーダーは真剣に自分自身を変えることに取り組む必要があります。そうすれば、より大きな方向性、整合性、コミットメントを生み出し、組織とその文化を変革し、長期的にはパフォーマンスを向上させ、戦略的なビジネス目標を達成することができるようになるでしょう。