Leadership Insight

逆境を跳ね返す力=レジリエンスを高めるための8つのステップ

LEADERSHIP INSIGHT / CCL | 2021/12/20

レジリエンス・リーダーシップが重要な理由

レジリエンスとは、逆境を跳ね返す力のことです。職場か普段の生活かを問わず、変化や苦難から立ち直ることができる能力を意味します。

今日、私たちは仕事でもプライベートでも、かつてないほどの社会的な距離感や公衆衛生上の要求に適応していく中で、変化は電光石火のごとく訪れ、これまで以上に私達のレジリエンスが試されています。

リーダーとして、職場の同僚にレジリエンスを示すことは重要です。レジリエンスの高いリーダーシップを持つ人は、失敗をわずかな挫折と捉え、すぐに立ち直る粘り強さを持っています。困難な状況下では、部下はリーダーである皆さんが前向きに新しい機会を探していることを期待するとともに、リーダーとしての精神的な強さと勇気を求めています。彼らが皆さんに求めるのは、方向性を示し、道を照らすことです。

レジリエンス・リーダーシップを実践すれば、ポジティブな見通しを示せるようになるので、周りの人が共通のビジョンにコミットするために必要な精神力や、挫折を乗り越えて前進する勇気を持てるようになります。

コロナ禍とは皆さんの立ち直る力を試す時代ですが、それに対して皆さんが前進し、成功するための方法というのは存在します。自分の考えや行動を修正することで、ものの見方や習慣、対応の方法を変えることができます。そうすれば、自分自身の視野が広がり、レジリエンスの高いリーダーシップを築くことができるだけでなく、チームにも適応力を高める刺激を与えることができます。

レジリエンス・リーダーシップを高めるための8つのステップ

私達の調査研究が明らかにしたレジリエンスを高めるための8つの方法をご紹介します。

1.個人・仕事上の幅広いネットワークを創り、広げていきましょう。人と人との関係は、目標を達成したり、困難に対応したり、展望を得たりするための重要な要素であり、強力なサポートの基盤となります。チームにとっても人間関係が重要であることを忘れてはなりません。

2.人と交流する時間を意識的に確保しましょう。仕事の電話会議以外での人との交流は重要であり、たとえ短時間であっても、毎日のルーチンにすべきです。

3.定期的な運動は、血圧やコレステロールを下げるだけでなく、ストレスに対処する能力を向上させ、同時に回復力を高めることがわかっています。 適度な運動がリーダーシップの有効性とどのように関連しているかについてはこちらをご覧ください。

4.仕事から離れ、毎晩78時間の睡眠を確保することで、レジリエンスの高いリーダーシップが強化されることが科学的に証明されています。詳しくは睡眠で強いリーダーになる方法を参照ください。

5.成功したときも、苦難に直面しているときも、マインドフルネスのための時間を取りましょう。マインドフルネスを実践することで、学習、新しい視点、自己認識を促進し、レジリエンスを高めることができます。

6.新しい視点を受け入れ、新たな理解をすることで、変化の時代に対応できるようにしましょう。昔ながらの行動やスキルに慣れているからといって固執しないようにしましょう。特にそれがもう機能していないことが明らかな場合には、そこにこだわっていてはいけません。偉大なリーダーは偉大な学習者でもあることを忘れないでください。

7.ポジティブな気分、経験、感情を意図的にセイバリング(savoring)する、つまり回想して深く味わうことで、その効果を高め、持続させましょう。脳科学の研究によると、私たちの脳にはネガティブなバイアスがかかっているようです。そのため、レジリエンスの高いリーダーシップを発揮したければ、リーダーは意図的にポジティブな感情を持つ必要があります。セイバリングで最大限ポジティブになる方法についてはこちらをご覧ください。

8.一日の中で、小さなことに意識を向け、感謝する時間を持ちましょう。感謝の気持ちを意図的に持つようにすればするほど、自然に感謝の気持ちが湧いてくるものです。 感謝することで、より良いリーダーになることができます。

これらの8つのレジリエンス・リーダーシップを実践することで、皆さんは職場のリーダーとして、また適応力があり将来に備えた個人として、より幸せで成功した人物になれるはずです。